妊娠中は赤ちゃん誕生という嬉しい期待の中に、出血などの不安もつきものです。妊娠中におこる出血の種類と対処について7つの事は、妊娠中のおよそ10か月の間、多い少ないに関わらず出血して戸惑ったり不安になったりすることもあるかもしれません。そういう出血時に症状を知っていると、慌てずに素早い対処法が分かるかもしれません。
それでは、妊娠中におこる出血の種類とその対処法を順を追ってみていきましょう。
妊娠中におこる出血の種類と
対処について7つの事
着床時におこる出血
妊娠初期の出血は、着床時出血といい、胎盤を形成する間に出血することを言います。安静にしていたら良くなる場合もある出血です。これは妊娠初期に出血するために、たまに月経と間違われることもあるようです。妊婦さんのおよそ2割の人が、妊娠初期に出血の経験があると言われています。妊娠時の出血は少量であれば心配がないことが多いようです。ただし慌てることはないとしても、一度受診する方が心強いでしょう。
流産による出血
流産による出血は、鮮血であり出血量も多いようです。固まった感じの出血も良くあるようです。茶色いおりものなども流産の可能性があります。注意していた方が良いでしょう。
切迫流産による出血
切迫流産とは、流産になりかかっている状態を言います。実際に流産になっているということではありません。妊娠22週未満の出血を切迫流産と呼びます。妊娠初期におこる出血で、腹部に痛みがあり、出血量が多い場合は十分に注意してください。
子宮外妊娠による出血
子宮外妊娠は異所性妊娠と言い、受精卵が子宮内腔以外の場所で妊娠が成立したものです。胎児が発育できる環境に無いために、赤ちゃんをあきらめなければいけないということになります。流産や卵管の破裂などにより出血がたまるために腹痛が起きます。出血は持続することが多いようです。症状が軽い場合もあり気がつくことが遅れる場合もあります。治療法としては、待機治療、薬による治療、手術などがあります。
早めに気がついた方が、心的ショックも少なくて済むのかもしれません。
ポリープによる出血
ポリープによる出血は、子宮頸管ポリープが多いようです。99%は良性のものです。症状があまりないことが多く、妊娠してからの診断時に隠れていたポリープが見つかる事がしばしばあります。ポリープは米粒ほどの大きさから1センチほどの大きさがあります。痛みはなく妊娠中は粘膜の充血により出血しやすくなります。
出血があると感染による子宮頸管炎をおこし、早産の可能性があるため、経過を見て妊娠12週から16週目くらいになると切除をする場合もあります。
妊娠37週目未満頃の出血
妊娠37週目未満頃の出血は早産の可能性があるため、異常出血とみなされます。出血量が多くても少なくても、お医者さんの診断を受けるようにしてください。たいがいは少量の出血が続くという形にになります。下腹部の痛みがある場合もあります。出血量が多いと流産の可能性が高くなると考えていいでしょう。入院が必要になることもあります。
どちらにしても、家事や仕事はせずに安静にするようにしましょう。
その他の出血
妊娠初期は胎盤が形成されるときで、子宮内に血管が作られ子宮と胎盤が一体化していきます。その時期に子宮から胎盤がはがれたりすると出血することがあります。性行為により膣がただれて出血する場合もあります。少量の出血でも痛みが強かったり腹部が固くなるように感じたのなら、病院で受診した方が良いでしょう。
痛みが少ない場合でも生理の2日目位の量の出血が続くようなら異常だという可能性があります。こちらも早めの受診が必要でしょう。
いかがでしたか?
妊娠中は出来るだけ楽しい気持ちで、赤ちゃんの誕生を待ってください。そのためには妊娠に気がついたら早めに受診をし異常がないことを確かめるべきでしょう。妊娠中は多かれ少なかれ出血の経験をする人が多いでしょう。不安の多い時期かもしれませんが、多少なり知識があることで落ち着いて対処してほしいものです。妊娠初期は少量の出血であっても安静を心がけて生活してください。
10か月という長い時間、自分のお腹の中で愛情を注ぎながら育つことになります。そんな赤ちゃんの誕生はお母さんい大きな感動を与えてくれることでしょう。
まとめ
妊娠中におこる出血の種類と対処について7つの事
・ 着床時におこる出血
・ 流産による出血
・ 切迫流産による出血
・ 子宮外妊娠による出血
・ ポリープによる出血
・ 妊娠37週目未満頃の出血
・ その他の出血